先日、退院当日のお母さまの乳房ケア・母乳育児相談で自宅訪問をさせて頂きました。
今回は二人目のご出産で、一人目の時も当院をご利用頂いていたので、今回は久しぶりにお会いできて、小さかったお子さんがすっかりお姉ちゃんになっていて・・・そんな再会は本当に嬉しいですね。
今、出産の入院期間は病院にもよりますが、大体5~7日位でしょうか。
この短い入院期間で「退院後の赤ちゃんのお世話や授乳もちゃんとできなきゃいけない!」そんな風に思っている方はいませんか?
出産後のお母さまのからだは、たった1週間ではまだまだ回復していません。その方の妊娠・出産経過などの個人差もありますが、妊娠前のような生活ができるまでは2か月前後かかります。
それに出産後の乳房は日毎の変化が激しく、時には
「朝は何ともなかったのに夜になったら急におっぱいが張ってきた!」
逆に「周りのお母さんはおっぱい出るのに、全然出ない・・・」
そんなお母さまの言葉を聞くことがあります。
そうなんです。変化の激しい時だからこそ、個人差があるのは当たり前。
それに授乳はお母さまと赤ちゃんが2人でするわけですから、そこには赤ちゃんの様子も絡んできます。
赤ちゃんだって、お母さまのお腹の中から外の世界に飛び出して、呼吸する・おっぱいを飲む・おしっこやウンチをする・体温を調節するetc・・・
外の世界でも自分の体を守り、生きていくために、実に色々なことをして適応していくこの1か月の変化は大きいんですね。
だから、それをたった1週間前後で「ちゃんとしなきゃ!」「できなきゃいけない!」そんな風に思わないで、ご自分の体の変化と赤ちゃんの様子に合った、母乳育児をしていけばいいんですね。
出産後から特に2週間は、ホルモンのダイナミックな変化が起こり、これからの母乳育児を始める大切な時期です。
乳房の状態だけではなく、赤ちゃんの飲み方や授乳の姿勢に困ってはいませんか?
乳房や乳頭のお痛みや、乳房のしこり、乳頭の傷などはありませんか?
母乳分泌に不安がありますか?
まだ変化の途中にいるのに、人と比べて私はダメなの?そんなこと思わないでくださいね。
お一人お一人、お母さまも赤ちゃんも違います。
みむろ助産院では、お二人のご様子を見させていただいて、お母さまのお悩みもお聴きして
大切な赤ちゃんにもききながら、母乳育児を退院後もずっとサポートしていきます。
先日おうかがいしたお母さまは、1人目の時に、産後2か月くらいまで母乳育児相談を数回、利用して頂き、そのあとは1歳過ぎに自然に卒乳できたということでした。
出産直後は変化の激しい時ですから、この時期を大切に過ごせますと、この先の母乳育児がスムーズになりやすく、先の見通しをもって、セルフケアや、どんな時にケアを利用すればいいか、知る機会にもなると思います。
産まれて初めて赤ちゃんに会って、抱くことから始めるのですから、いろいろ分からない、どうしたらうまくできるかな?そんな悩みが出るのは当たり前ですよね。
一人目のご出産の方は、ゆとりのある方ばかりではないと思うんです。勿論経産婦さんだって、前と体調は違いますし、また別の個性ある赤ちゃんを迎えるので、新しい体験はたくさんありますね。
自分の体、赤ちゃんの2人のことを考えて、今はどんな状態の時期で、これからどうなるのか、その時どうすればいいのか安心して見通しをもっていけると、心にゆとりが持てますし、自分や赤ちゃんに合ったやり方を見つけていく、前に進む力になりますね。
当院は浜松市産後ケア事業が利用できる施設です。、来所頂くだけでなく、ご自宅に訪問することもできます。
外出が大変でも、訪問ケアをお受けいただくと、産後のお母さまや生まれたばかりの赤ちゃんにはご負担が少ないです。
退院後間もない、変化の激しい時だからこそ、相談したい、ケアを受けたいと思われる方にはこの産後ケア事業の助成金の利用は便利だと思います。
お悩みのあるかたはどうぞご気軽にご相談ください。
皆さまのご利用をお待ちしています。
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